「ブクッ」とまるで岩が呼吸してるような足元湧出の温泉
- 訪問日
- 2005/06/23
- 最終更新日
- 2014/04/24
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
3.3
-
ユーザーの評価
(5件)3.8


大小無造作に積み上げられたの石段より古い長い歴史を感じさせる。
郷緑館は宿泊するとすっぽん料理が食べれる事でも有名。
温泉へ入ってすっぽんで活力をつける。心身共に元気になる温泉だ。
昔の知恵で積み上げられた石段はすばらしく迫力がある。
期待が膨らみつつ階段を駆け上がる。
階段を上がると小さな広場が。広場へは温泉の神様?が祀ってある。
入り口は一見お蕎麦屋さんのような和風ノレンがユラユラとお出迎え。

混浴かと思っていた浴室は貸切で使用するシステムのようだ。
30分は出てこないだろうとご主人が予想され、私たちは30分待つかどうか相当に迷った。
迷って迷って・・・としていると「おばあちゃんと一緒で良ければ入っても大丈夫だよ」と言う。「ぜひご一緒に」と私たちは大喜び。
・・・と、脱衣所へ行ってみるとおばあちゃんは既にあがられたところ。帰らなくて良かった・・・。
巨岩の割れ目から湧き出るしっとり柔湯

湧出量はそれほど多くはないものの、透明度の高く透明感のある湯は綺麗。足元は大きな岩そのものであり、岩の割れ目からはプクっとたまに泡が出てくるのがかわいらしく感じる。岩の色が美しい青色というのも特徴的だ。
柔らかくやさしいぬるめの湯は34度。いつまでもつい長湯してしまう温泉。
隣には上がり湯用の循環ろ過された加熱湯がある。私たちは入らなかったが寒い冬などでは必要かもしれない。
少し残念なのは浴槽の造り、足元はもちろん最高だがツルツルの何の変哲もない浴槽の淵は少しもったいなく思った。
浴室の横へはほんの少し源泉が湧いている場所がある。
洗い場はカラン・シャワーがあり、シャンプー・リンスなどのアメニティは見当たらなかった。
見た目は城、田舎の実家に帰省したような暖かさ
本当に実家に帰って来たような、じいちゃんとばあちゃんのような温かさです。
純粋に来る人達に温泉とスッポン料理を楽しませたいためにやってるような。
手が回らないので、今回我々ともう一組は断ったそうです。
まさに日本の元風景そのものです!
部屋からの絶景田舎風景、二階の縁側からの風景は、ポートレートで金賞を取れそうな、サマーウォーズの世界のような。
極めつけはスッポン料理、東京なら軽く数万はとるところを、宿代込みで、裏庭の2000頭の新鮮なスッポンをその場で捌いて食わせてくれます。その秘密は、生け簀に毎分100リットルの温泉を流し込み、冬眠させないことで、通常の3倍の大きさになるのです!人間が入りたいと言ったら、「かみちぎられるで」(笑)だそうです。
温泉は評判通り足元がゴツゴツとした岩石そのままで、浴槽が深くなっており、足をきってしまいそうなくらい。温いからいつまでも入っていられる。
シャワーの傍では、見たこともない馬鹿でかい百足まで自分たちを歓迎してくれて感動です。
貸切且つこれほど暖かい歓迎を受けられるとは。
じいちゃんとばあちゃんは意外と商魂逞しい面も見受けられる(スッポンの養殖など)ので、あとはいつまで続けられるのか、跡取りはいるのか、心配です。
足元も凄いが、料理も凄い
一見変哲もない浴槽だが、源泉槽を覗くと青緑がかった美しい岩盤の裂け目からお湯が滲み出るように湧いている。岩盤の裂け目は大きいものが1本、小さなものが2本。時折、裂け目に沿って泡が立ち上る。宿のおばさんが「足を切るから注意してね」と言っていたのは大袈裟ではなく、注意しないと鋭い裂け目で怪我をするだろう。慣れてくると潜って見たくなるので、ゴーグルがあると楽しいかもしれない。
泉質はpH9.1のアルカリ性単純温泉でヌルヌル、泡つきもある。34℃ほどのぬる湯なのでいくらでも浸かっていられる。隣にある加温槽は40℃ほどで交互浴も可能である。入浴時間は夜は10時まで朝は7時からと短いが、今は宿泊を2組しかとらないそうなので、他に宿泊客がいなければ独泉だ。
郷緑館はスッポン料理でも有名である。敷地内には他にも複数の源泉があり、それらを使って約2,000匹のスッポンが養殖されている。夕食はスッポンのフルコースを頂いたが、それだけで宿泊料金の元が取れる。話し好きの宿のおじさんは、お風呂のことには一切触れずに、最初から最後までスッポンと狩りの話。おじさんは猟師でもあり、シカ、イノシシなどジビエ料理もこなす。それらも頂いたが、スッポンに負けず劣らず旨い。次回は是非イノシシのフルコースを頂きたい。
日帰り入浴は30分で交代であるが、長湯の男の人がいると、おばさんが「お玉をすくいにきたよ」と知らせに行くとのこと。いい味のご夫婦である。
岩の割れ目からの湧出泉
岩の割れ目から湧きあがって来る源泉は、思っていた以上に神秘的で虜になってしまいました。宿のお母さん(女将さん)より「慌てて入ると足切るから気を付けて。岩の割れ目から湧いてるからね」との注意を受けて恐る恐る湯舟に足を踏み入れてみました。
大きな岩盤が裂けているように喰いこんでいる所が湧出口になっているようで、時折大き目の水泡がゆっくり不規則に上がってきます。いいなあ~この感じ・・
無色透明無味無臭の柔らかいアルカリ泉、ヌルスベとしたぬる湯で、温泉が新鮮だから泡付きもみられます。岩が黄~緑色なので湯の色の感じもやや緑っぽく見えていますが、透き通っている綺麗な透明の湯です。
この極上の湯に、静かに1人で身を委ねていられるのはわずか30分間。貸し切りだから安心して入っていられますが、限られている時間がかなり気になってしまいます。
それでも横の源泉加温浴槽にも入ってみました。暖かいけど泡付きはなく、普通の浴槽のため雰囲気もなく、温泉自体が別物のように感じてしまうくらい何の感動も無いのがちょっと残念でした。すぐまた元の浴槽に戻り、冷たく感じるだろうなと思いながら身を沈めてみましたが、何とまあその気持ち良い事!気持ち良さが更に増して感じました。
これを2回程繰り返して制限時間。これは宿泊してゆっくり堪能しなければと思った温泉でした。
バス待ち時間の間にソファに腰かけ、宿のお父さんお母さん(館主さんと女将さん)としばらく話ができました。サッと宿のパンフレットを御主人が差し出してくれ、バスで来る人はいないと言いお母さんがお茶まで出してくれました。
来館した有名人の若~い時の写真やTV取材を受けた時の昭和的な写真が貼られ、ドデカイ猪や鹿や熊、雉等のはく製が飾られています。
名物のスッポンは2000匹はいるそうで、ビニールハウスの大きな水槽が2つありました。「私らは食べれん。土葬してやるだけや」と言われたお母さんの言葉が印象的でした。
「猪も何もそりゃ旨いぞ~!自給自足だけ」山や池でお父さんが採って来た物をお母さんが料理して提供され続けて何十年「私はお父さんに付いて行くだけ」明るいご夫婦お2人の仲良さそうな会話が弾みます。「人が来んのは土日だけ。今日が何日かも新聞見んと解らんわ」とテーブルには2日前の新聞が置かれていました。「この頃は配達も上まで持って来んで」「田舎じゃろう。今から山菜採りに行くで忙しいわ」・・・もっともっと話してたかったので今度は絶対泊まろうと思いました。
郷緑温泉の周りは昔の田舎のままの風景、お墓もとても多く川や畑や田や小花、新緑の木々の鮮やかさの中に静かにゆっくりと時が流れていました。
スローライフそのままを生き抜かれていた郷緑館のご夫妻の姿が心に残り、あーまた思いがけずいい温泉に出会えたなあと嬉しい気持ちで一杯です。
山のオヤジが料理も作る!
不思議なお湯でした。水と湯との間くらいの温度で、温水プールくらいかな?さらっとしてて肌触りのいい泉質で長く浸かっていたいのですが、ぬるいせいで微妙に寒い…。湧いてきたまんまの浴槽の隣に加温した浴槽があって、寒ければそっちにどーぞ、ってなことなんですが、私が行ったときは加温した方は熱すぎて浸かれませんでした(汗)せっかくいい温泉なのにどちらにも浸かれなかった!!(涙)
オヤジさんと奥さんの二人でやってるようで、温泉を利用してすっぽんを養殖してて、それが夕食のメインメニューとなります。生き血も飲みました!衝撃でした!その他、山菜はモチロン、オヤジさんが山で射止めた?獲物達(いのししとか)も出てきます。ウマイです!
ただ、オヤジの料理なので、味は素朴且つワイルドですよ。そこはいい意味で覚悟が必要かな?
部屋は……、リアル昔遊びに行ってたおばあちやん家!
ま、いろんな意味で覚悟のある人、清潔、不潔のカテゴリーが微妙にズレてる人におすすめ…かな?
2015/07/21付、郷緑温泉へ行ってきました。
ご紹介の通りの温泉でした。
湯船の足元の岩場はとても雰囲気があって良いですね。
丁度二股に割れた根元あたりから結構湧き出ていました、そのあたりの湯面を静観すると
線香花火が消える寸前のような感じで、ごく僅かですが火花が散っているようにも見えました。
もちろん岩の割れ目全体から、時折プクプクと泡が出てきてます。
湯質はすごく綺麗で湯の花(塵かも・・・)が微かに確認、あっさり目の優しい湯当たりの温泉かと思いました。
上がり湯は私にも不要で入りませんでした。
料金は30分間貸し切りで、一人500円。混浴OK。
いかせん温めのこの温泉だとせめて一時間、いや45分ぐらい入浴時間は欲しいところですね。
私の時は先客さんがいらっしゃったのでキッチリ30分お待ちさせていただきました。
遠距離の人には辛い条件かもしれません。
スマホのバッテリー切れで辛うじて外見の写真が一枚しか撮れませんでした・・・